【読書】暗号の仕組みから歴史まで

読書
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本のデータ

タイトル暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで
著者サイモン・シン(Simon Singh)
訳者青木薫
出版社新潮社
出版年月2001年7月30日
ISBNISBN4-10-539302-2

私は、単行本で読みましたが、今は文庫版で上巻下巻の2冊で出版されています。

読むきっかけ

面白そうなタイトルだし、以前に暗号の講義を聴いたことがあって、懐かしさもあり、手に取りました。

暗号の歴史や技術、裏に隠されたエピソードまで

カエサル暗号(シーザー暗号)から暗号機であるエニグマ、公開鍵暗号、量子暗号などのさまざまな暗号について、暗号化の方法や復号、第三者が手に入れた場合の解読方法などが、とてもわかりやすく説明されています。

そして、戦争に関係することが多いのですが、通信の秘密を守るために暗号を作った人、情報を手に入れるために必死になって暗号を解読した人、このような人たちのエピソードが興味深く語られています。

とてもわかりやすい文章

文章がとても平易で、読みやすく、内容が面白い。青木薫さんの翻訳もすばらしい!

また、「暗号」、「暗号化」、「復号」、「解読」などの言葉の定義もしっかりしていて、好感が持てます。

さらに、暗号の仕組みがよくわかります。その結果、それぞれの暗号について解読の難しさ(簡単、困難、現実的に不可能、不可能)もよくわかります。

単行本は500ページほどあるのですが、一気に読んでしまいました。

宝が眠るビール暗号

本書の中には、財宝のありかを示すビール暗号の話が出てきます(Wikipediaの解説)。この暗号は、いまだに解読されていない暗号です。

とてもワクワクする話ですが、鍵を持たずにこの暗号を解読するのは非常に困難であることがよくわかります。

いつか解読できるといいなぁ。

古代の文字を解読する

古代文字も手掛かりがなければ、暗号と同じだという文章を読んで、なるほどそうだなと感心しました。

情報が何もないところから、言語学、統計学、数学、考古学、ひらめき!などを総動員して古代文字を解読していくエピソードは圧巻です。

暗号に挑戦

巻末の付録に賞金1万ポンドがかけられた懸賞問題があります。

2000年10月7日にスウェーデンの五人組によって完全回答が達成されています。回答への道のりなどは著者サイモン・シンのページにあります。

これは、10ステージからなる暗号を解くもので、ステージが上がるごとに解読が難しくなります。

実際にステージ1を解いてみました!

かなり試行錯誤して、1時間半ほどで解けました!(英語に慣れていると、もっと速く解けると思います)

本書に書かれている解読法をヒントにして、ちょっとずつ予測をしていきました。ある程度解けてくると、訳のわからない文字列から意味のある文が浮かんでくるのが、めっちゃ面白い。わくわくしますね。

ステージ2以降は、難しすぎて断念しました。プログラムを組めば、解けると思いますが、そこまでのパワーがない…。

みなさんも暗号にチャレンジしてみるとよいかもしれませんね。

まとめ

暗号は、人間関係から国家の存亡まで、さまざまなことに関わります。

情報を隠せることに価値があるとともに、相手が知らないうちに解読方法を見つけることにも価値があります。本書でも秘密裏に行われ、長い年月を経てようやく公表されたエピソードが多数含まれています。

暗号をめぐる活動は、今現在も同様に行われているのでしょう。

解読できないと言われている暗号が、実は解読されている!?

いまだ実現できていないと言われている装置が、実はできている!?

このようなことが起こっているのかもしれません。

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